「両手仲介」ばかり狙っている不動産仲介会社では気に入った物件が見つからないかもしれません
今年も残すところ1ヶ月をきってしまいましたね。
来年1月中旬ころからは賃貸物件を探す方も増えてくると思います。
さて、先日、ご来店頂いたお客様がこんなことをお話ししていました。
そのお客様は賃貸仲介専門の不動産会社を数件訪問して物件を内見していたみたいですが
弊社にご来店する際にお問い合わせ頂いた物件はどこの不動産仲介会社でも
紹介されなかったというのです。
なぜだかわかりますか?
今回は不動産仲介会社の裏話をご紹介します。
「レインズ」や不動産ポータルサイトに掲載されているのになぜ紹介されないのか?
お問い合わせ頂いた物件はホーセイ土地で管理させて頂いている物件ですが、
不動産会社しか閲覧できない「レインズ」、ホームページ、不動産ポータルサイト
(スーモ、アットホーム)に掲載されています。
今回ご来店頂いたお客様はスーモからお問い合わせ頂いたお客様です。
お問い合わせ頂いた物件は「レインズ」にもしっかりと掲載されている物件ですので、
全国の不動産仲介会社で紹介することができます。
しかし、どこの不動産会社でも紹介されなかったとのことですが、それには理由が
あります。
不動産会社は「両手仲介」をしたいためにホーセイ土地の管理物件が紹介されなかった
のです!!
「両手仲介」って何?
ここでは「両手仲介」について、詳しく説明していきます。
「両手仲介」は賃貸仲介、売買仲介でもありますが、今回は賃貸仲介を例にして
説明しますね。
不動産仲介会社の収入源は主に仲介手数料です。
賃貸仲介の場合だと、「賃料の1ヶ月分×消費税」が上限です。
例えば、賃料50,000円の物件を成約した場合は、55,000円が仲介手数料となります。
ここまでは一般的なことですが、不動産仲介会社は物件を紹介する時に、
募集図面に「AD100%」「業務委託料 1ヶ月分」があるのかをみます。
これは仲介手数料とは別に貸主・管理物件から支払われるもので、収入として、
売上になります。(「広告料」とも言われています。)
募集図面に「AD100%」と書いてある場合は、成約時に仲介手数料とは別に、
1ヶ月分の手数料が不動産仲介会社に支払われます。
要は自分たちの売り上げが、2倍になるということです。
「両手仲介」についてはお分かりいただけましたか?
「両手仲介」は不動産業界ではよくある話です。
私自身もお客様をご案内させて頂き、成約した際には、広告料で1ヶ月分頂くことは
あります。
「両手仲介」が悪いということではなく、広告料がある物件を中心に紹介をしているのは
どうなのかな。と正直思います。
(「物件の囲い込み」による「両手仲介」をしようとすることはよくありません。
詳しくはこちらのブログをご覧ください。)
ノルマなどがある不動産仲介会社では「両手仲介」をしたいために広告料がある物件を
成約しようと必死になっています。
広告料がない物件でも「広告料でますか?」と電話で言われることもあります(笑)
お問い合わせ頂いた物件を気に入って頂けました
「両手仲介」の話が長すぎましたが、その後ご来店頂いたお客様はどうしたのか
といいますと
まず、ホーセイ土地にご来店頂いたお客様が不動産仲介会社で紹介されなかった理由は、
ご説明した広告料がなく、「両手仲介」にならないため紹介されなかったのです。
ホーセイ土地でも広告料がある物件もありますが、お問い合わせ頂いた物件には
広告料がない物件でした。
レインズには同じような条件の物件がたくさんあります。
恐らく比較する物件が多すぎたために、広告料がある物件だけを
紹介していたのでしょうね。
最終的にお客様にはホーセイ土地の管理物件を数件ご紹介させて頂き、
お問い合わせ頂いた物件でご成約頂きました!
「両手仲介」かどうかお客様には正直わかりづらいです。
お部屋探しに来たお客様にとっては不動産仲介会社が「両手仲介」を狙っているのか
どうかなんて正直わかりませんが、
数件内見した物件の中で1つの物件だけやたらとほめたり、決めさせようと営業してくる
ような場合は「両手仲介」なんだな。と思って良いかもしれませんね。
そんな営業には乗らず、お客様自身が気に入った物件を選びましょう。
また、募集のかかっている物件はほぼ不動産ポータルサイトに掲載されています。
不動産仲介会社では紹介してくれない場合もありますので、ポータルサイトに掲載
している不動産会社に直接問い合わせしてみてくださいね。
(おとり広告の可能性もありますので、注意してくだい。)
最後までお読み頂きありがとうございます。
「両手仲介」ばかりをしたがる不動産仲介会社はお部屋探しに来られたお客様に対して、
本当に良い物件選びをご提案できるのでしょうか。
ノルマがあるのはわかりますが、自分のノルマのためだけに都合の良い物件だけを
ご紹介するのは絶対によくありません。お客様のためにはなりませんね。
【お客様のためのお部屋探し】不動産仲介会社にはこのことを忘れないでもらいたいです
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